グロースハックとは、インターネットサービスの成長を促す施策全体であり、製品やサービスのユーザーから得たデータを分析し、複数の改善策を実施していくことで収益の向上や更なるユーザーの獲得等マーケティングの課題を解決して最終的な成長（Grows）を目指す手法です。従来のマーケティングに加え、提供する製品やサービス自体に成長や拡散の仕組みをプラスしたものであるともいえます。ここ数年で急成長を遂げたインターネットサービスは多く存在しますが、その急成長を支えた一つの要因がグロースハックであるといわれています。
成長を促すための手法であるということは、その改善する製品やサービスがユーザーにもたらす価値が市場のニーズにマッチしていることが必要です。そのため、グロースハックを実際に行っていくためには、インターネットマーケティングについての知識等を持っているだけでなく、デザイナーやライター、プロデューサー、エンジニアといった複数の要素が必要です。グロースハックを専門に行う人、あるいはチームのことを「グロースハッカー」と呼びます。
グロースハックの手法
グロースハックを成功に導く一つのツールとして有名なもので「AAARR（アー）」というものがあります。別名、「スタートアップ・メトリクスモデル」とも言われています。
Acqusition（ユーザーの獲得）,Activation（利用）,Retention（継続）,Referral（紹介）,Revenue（収益）の５つの段階が順にサイクル式に連なっており、それぞれの段階で検証、解析、改善に努めていくのが一般的な手法と言われています。