アンカー効果とは、心理学において不確かな物事に対して予想や判断をしなければならない時に、アンカー(初期値)が判断に影響する心理効果を言います。情報の断片や一部を必要以上に意識することによって、物事を判断する際に判断があやまりやすくなることで、アンカリングや係留とも呼ばれます。目の前にある情報のが正しいものであるかどうかを確かめる事が出来ない場合に起こりやすいというのが、このアンカー効果のポイントとなります。人間は、情報が十分に揃っていない場合、特定の特徴や数値報等代表的な情報が強い印象として残り、その断片にばかり意識が向いてしまう傾向があります。アンカー効果はこのような心理効果をうまく活用したものです。また、接着の技術において材料の表面の細かい凹凸に接着剤が木の根の用に入り込み、硬化することによって釘や楔のように働きで接着力が高まる効果のことを、アンカー効果と言うこともあります。これは接着や塗装においてみられる効果で、投錨効果、ファスナー効果とも言います。