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ASPの意味

ASPとは、Application Service Provider の略称で、アプリケーションソフトの機能をインターネットを通じて提供するサービス、または事業者のことです。通常は、利用者がブラウザソフトなどを使用してインターネットなどのネットワークを経由し、遠隔地からASPのサーバーにアクセスすることで、そのサーバー内に格納された各種アプリケーションソフトの機能をサービスの形で利用できます。コンピューターの遠隔利用というサービス形態は1960年代から存在していましたが、ASPの用語自体は比較的新しく、1998年頃から使用されるようなりました。

ASPのメリット

サービス利用者は、自社でシステムやソフトウェアの保有や管理をすることなく利用することができ、そのため管理コストの削減がメリットです。また、小規模な場合、費用は利用者がソフトウェアを購入するのに比べて安く、クライアント側に構築されたシステムよりも、サービス提供者はソフトウェアのバージョンアップや利用状況の確認、分析等が容易に可能になります。

ASPのデメリット

例えば、セキュリティ事故等が起こった場合、外部へ個人情報や機密情報等が流出してしまう可能性があることや、ネットワークの速度が遅い環境ではアプリケーションの使い勝手が悪くなるなどのデメリットがあります。ソフトウェアの提供形態を指すSaaSとは対象が異なり、日本では一般的にASPとSaaSは区別されていないことが多いです。